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野球中の肘の怪我。整骨院と病院のかかり方。

2015.08.10 | Category: きままブログ

◎野球肘
野球によって生じる肘関節の障害はその部位によって内側型、外側型、後方型に大別される。
少年野球の選手において肘の骨軟骨障害の内訳は、内側上顆障害が大半を占め(94%)、小頭障害(5%)、肘頭障害(1%)と言われている。

まずはどの部位が障害を受けているのか判断し対処しなければいけない。
場合によっては複合していることもあり注意してみていく。

年齢、ポジション、練習頻度、はもちろんのこと、上腕周径も測っておくとよい。
小学生の時点で上腕の太い選手や中学生に近いにもかかわらず上腕が細い選手はすでに故障を抱えているか、近いうちに故障してしまう可能性が高くなってしまう。

1. 内側型
投球動作の腕が加速する際に遠心力によって肘の内側に牽引力がかかり、
握る動作をする前腕回内屈筋郡の過緊張や内側側副靭帯の損傷、内側上顆炎などが引き起こされる。
また、成長期の骨が固まりきらない時点では内側上顆骨端離解や内側上顆裂離骨折などがみられることもある。

2. 外側型
投球動作の腕が加速する際に、肘の外側には橈骨という親指側の骨と上腕骨との間に圧迫力がかかり
上腕骨小頭の関節面と橈骨頭の上関節面には繰り返しの衝撃によって軟骨や骨に損傷がおよぶ。
酷くなると離断性骨軟骨炎という上腕骨の端がかけてしまい遊離体が出来る場合もある。

3. 後部型
リリース期からフォロースルー期にかけて牽引力や張力の為に上腕三頭筋の過緊張や、
炎症、肘頭骨折や肘頭骨端核異常、骨端線離解などが引き起こされる。

【患者情報】
小学6年生 男性 ピッチャー 右投げ右打ち
リトルリーグに所属。試合に1イニングの予定で登板した際、
10球前後目にて本人の自覚としてはストレートがすっぽ抜けるような形となり、投球直後から右肘に強い痛みを覚え降板。
ボールを握る動作も痛みで行う事が出来ず、翌日に当院を受診されました。

【問診・診察】
痛む部位は内側型で上腕骨の内側上顆周囲に著名にみられる。
熱感(++)関節裂隙がはっきりと触れず腫脹もしくは損傷の激しいことが推測された。

肘関節の完全な伸展が不可。
MMT・ROM⇒手関節を屈曲すると肘の内側に痛みが走るが、
何よりも痛みが強く出るのは第4・5指を屈曲しようとすると痛みが強く、指先を動かす程度のみ可能。

【施術と対応】
考えられる疾患が、
①内側上顆の裂離骨折
②内側の骨端線離解
③靭帯の損傷
④重度の内側上顆炎などが考えられるが、中でも①・②が濃厚で、

まだまだ野球人生が始まったばかりの点を考慮すると、
安易に当院で抱え込み治療を行うよりも専門医に診て頂いて対応を取ることが望ましいと判断し、
医療法人泉整形外科病院の高原先生を紹介させていただきました。

高野連の連携スポーツドクターもされており、野球に明るい点を考えての判断でした。

診断は内側顆の裂離骨折。後日親御さんからレントゲン画像を頂きました。
その後は泉整形外科病院でリハビリ・経過を観て復帰したとの事です。

親御さんは受傷当時にアンパイヤとして試合を見ていたそうですが、今日一のいいボールを投げたと思ったら、そのままうずくまったとの事でした。
お怪我をされた時にどうしたらいいのか分からない事が多いと思います。
多くの医院で医療の細分化が進み、何を得意とする病院なのかというのは一般の方にはなかなか分からないことと思います。相談しやすい掛かりつけ医がおられる方はいいのですが、
そうでない場合は身近な整骨院など話をしっかり聞いたくれるところへ行き、そこから紹介してもらうのがお勧めです。

当院へのアクセス情報

宮町鍼灸整骨院

所在地〒980-0004 宮城県仙台市青葉区宮町2-1-47 阿部幸ビル2F
駐車場5台あり
電話番号022-268-0855
休診日日曜日
年末年始・盆期間中
院長鈴木 一誠

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