産後の骨盤も「矯正」ではなく「調整」です!
みなさん、こんにちは。
おしょー院長です。
昨日の続き、骨盤調整についてです。
宮町鍼灸整骨院では、
「骨盤矯正」ではなく、「骨盤調整」です!と書きましたが、
流行りの産後骨盤矯正も、宮町鍼灸整骨院では
産後骨盤調整です。
理由は、昨日のブログで申し上げた通りなのですが、
重ねて申しますと、
産後の骨盤の歪み(ゆがみ)・・・
これはよくあることです。
では、その歪み(ゆがみ)は“悪”か!?というと・・・
宮町鍼灸整骨院では、そうは考えません。
出産の際の骨盤へのストレス・・・これは当たり前ですよね。
まったく骨盤が開くことも歪むこともなく、妊娠・出産できる方はこの世におりません。
大きくなっていくお腹の負担・・・これをなんとか耐えに耐え、
うまく負担を逃がしながら、体を壊すことなく出産まで漕ぎ着けねばならないわけです。
そのためには、普通とは違う支え方をしなければならないのですが、
これがまず歪み(ゆがみ)の元として形成されていきます。
そして、出産。
普通分娩、帝王切開、いろいろありますが、どちらにせよ通常ではありえない急激な変化が生じる瞬間です。
当然、必要な歪み(ゆがみ)は生じます。
それにより、より合理的で安全な分娩が可能となるのですから。
でも、その歪み(ゆがみ)は、決して“悪”ではありません。
必要に応じて生じた「適応反応」・・・つまりそれが現状でのベストな形として作られたわけです。
ですから、その歪んだプロセスを逆に辿っていくように推測しながら、骨盤を調整していけばいいのですが、
実はそう簡単な話ではありません。
産後の骨盤の歪み(ゆがみ)は、負担が増え始めてから、一定期間経過することになるので、
その間に、歪みに応じた筋肉バランスの変化、靭帯や関節のテンションの変化、さらには脂肪などの付き方の変化など、骨盤の歪みだけでなく、そこから生じる様々な変化が同時に起こっています。
それをひとつひとつ調整して、ようやく完成です。
出産⇒骨盤歪んだ⇒真っ直ぐに矯正・・・という単純なものではないんですね。
そうそう!あとよくあるのが、出産後に分娩台から降りる瞬間の、その一歩!!
その降り方によって、その後の歪み(ゆがみ)のレベルやしつこさがだいぶ変わってきます。
いきなり、ガバッと降りたりするとかなりひどいレベルで歪みやすいです。
これは、正直、ちょっと無駄な・・・いわゆる“悪”の歪みなので、ない方がいいですね。
降りるときは、まず静かに上体を起こします。
その時も、できればどなたかの介助があったほうがいいでしょう。
まっすぐ上体を起こしてきて、静かに回転、分娩台から足を降ろし、一度座るような状態にして一息入れましょう。
この姿勢になってから、椅子からまっすぐ立ち上がるかんじで分娩台から降ります。
この時も、介助があった方がベター。
両足に均等に体重をかけて立ちます。
出産後の重力との勝負は、このくらい慎重にやった方がいいですよ。
後が全然違いますから!
これを、何も考えずに、よいしょっ!と起き上って、片足で降りたりすると、たいていひどく歪みが残ります。
気をつけましょう!