交通事故に遭ったとき。(ひき逃げ・相手が無保険編)
副院長の和田です。
南岸低気圧の影響で雪の少ない太平洋側でも雪の注意がラジオやテレビやら携帯やら、頻繁に呼びかけられていますね。
そんな中注意しなければいけないのは、雪による転倒してのお怪我、雪かき作業によるお怪我、そしてスリップ事故等による交通事故のお怪我・・・・
あげれば多過ぎてきりがないですが、今回は交通事故によるお怪我のお話。
基本的にお車での事故による怪我の場合は警察に通報義務があります。
交通事故を引き起こしてしまった場合、救護義務と通報義務がある訳ですが、
交通事故を起こしてしまってまともじゃない精神状況(パニック)になる?
何か不都合な事実があり一度その場から立ち去ってしまう?
上記などの理由により、迷惑を被ってしまうのは被害者の方です。
普通の交通事故による怪我の場合は、
事故発生直後に自分の加入の保険会社へ事故の報告を行い、治療を受ける病院へ連絡を入れてもらいます※過失割合によって、負担を負う側の会社が支払いを行います。
こうすることにより、お怪我をされた方は病院窓口で金銭的負担をすることなく治療を受けられます。
では実際、ひき逃げや相手が無保険だった場合どのようになるのかというと・・・
まずは警察を呼んで事故の手続き処理を行ってもらいます。お怪我の具合等、場合によっては救急車を呼んで搬送してもらうことになりますね。
ここで通常と違うのはここで病院への一報を入れられないということです。
ご自身の轢かれた状況が乗車中ならばご自身の保険会社から手続きを行ってもらえば良いのですが、これが自転車や歩行者であった場合、全ての手続きをご自身で行わないといけません。
つまり、ひき逃げ・無保険であった場合、一度自分で治療費を自己負担(10割)行い、後日、加害者もしくは政府保障事業へ請求しなければいけません。
つまりしばらくの間のお怪我の費用を負担するということは、
初っ端救急車で運ばれると約2万円くらい支払ったり※治療内容によって金額は大きく異なります。
再検査などで2.3万円負担する事になります。
もちろん、後日帰ってくるのですが、少なくとも数週間、手続きから入金まではタイムラグがあります。
大変ですよね>‗<
それ以外に面倒くさい作業が沢山。
まずは交通事故が発生した状況を記録した交通事故証明書という書類を取り寄せます。
※個人情報を伏せた実物です。
写真の通り、各都道府県の免許センターなどに併設された事務所へ請求手続きを行います。
これにより加害者の氏名などの情報やウソ偽りなく事故が起こったという証明になります。
この書類では加害者が分らない状態で発行されたものですが、加害者が確定した場合は、相手加害者が加入している自賠責保険の方へ「被害者請求」or「加害者へ請求し加害者が自分で建て替えたのち保険へ請求する加害者請求」の2パターンがあります。
支払いの滞りが無くスムーズなのはやはり被害者自身が請求する「被害者請求」なのかな?
と私の経験では思います。
次回は実際の手続きの流れを紹介します。