側弯症にメラトニン!?
みなさん、こんにちは。
宮町鍼灸整骨院 院長のおしょーです。
思春期あたりに原因もよくわからず発症する特発性側弯症の発生メカニズムの仮説として、
「メラトニンの欠乏」というのがあるのをご存知でしょうか?
メラトニンは、脳の松果体という器官で合成・分泌されるホルモンです。
メラニンじゃないですよ、メ・ラ・ト・ニ・ンです。
このホルモンの名前を耳にしたことがある方は多いと思います。
一番有名なのは、生体の生物時計に働きかけ、睡眠と覚醒が交互に現れる概日リズム(サーカディアンリズム)を調節する働きがあることですね。
海外旅行に行って、時差ボケが起きてしまったときに、このメラトニンを服用することで、ずれてしまった朝・晩のリズムを調整したりしますよね。
そのほか、老化防止や免疫力増加などの働きもあるそうです。
・・・そんなメラトニンが、特発性側弯症に効く!?
ホ、ホントでしょうか!?
残念ながら、これはまだ仮説のお話。でもすでに治験は行われていて効果は認められているそうです。
動物実験でも、ヒヨコの松果体を摘出すると、100%側弯症を発症してしまうそうですが、そのヒヨコにメラトニンを投与すると、側弯の進行が止まるそうです。
でもマウスだとそうはならない!
これは二足歩行と四足歩行の背骨にかかる負荷の違いからでしょうかね?
背骨にメラトニンの受容体(レセプター)があり、成長に大きくかかわっているのだそう。
思春期あたりは、激しい成長期ゆえにいろいろバランスを崩しがち。
一時的にメラトニンの合成あるいは代謝障害が起こってしまうことも可能性として十分考えられます。
実際、年間10°以上の進行が見られた側弯症のグループでは夜間血中メラトニン量が35%減少していたデータもあります。
その結果、側弯症が発症する・・・。
あるかもしれません!
早急な研究の結果が待ち遠しいところですね。
おしょー