手首を動かすとギシギシ音がする!?
みなさん、こんにちは。
仙台市青葉区 宮町鍼灸整骨院 院長のおしょーです。
今日、こんな患者様がいらっしゃいました。
40代の男性ですが、少年野球のノックを頼まれて、ガンガンやったら、右手首が痛くなってしまった!
ということで、拝見させていただくと、
手首、というより、もうちょっと上で、手の甲の5㎝くらい上の部分が腫れていました。
押すと痛むようで、手首を動かしても痛みがありました。
そこで気づいたのですが、この「手首を動かす」という動作をしたときに、
「ギシギシ」と何かが引っかかって擦れるような音がするのです。
特に手首を伸展(手の甲側に曲げる)すると、「ギシギシ・・・!」
なんか、カミキリムシの鳴き声みたいな感じ(わかんない例えかな?)
でも、これとても特徴的な症状なんですね。
なにか?というと・・・
交叉点症候群とか轢音性腱周囲炎といわれるものなんですね。
ウチでは比較的レアかな?
原因としては、手関節の掌背屈(手首を前後に曲げたり伸ばしたりすること)を繰り返すスポーツや活動などで発生します。手関節掌背屈で手首を背屈する筋肉・腱(短橈側手根伸筋と長橈側手根伸筋)と親指を広げる筋肉・腱(短母指伸筋と長母指外転筋)が交差する部位で擦れて、炎症を起こし、疼痛や、轢音を生じる疾患です。
症状としては、前腕遠位(手首のすぐ近く)橈側(親指側)に軽い腫れを認めることがおおい。手関節や母指を動かすと手首から前腕にかけて痛みと轢音(ギシギシといった音、感触)が発生します。この轢音をアメリカではwet leather crepitus(湿った皮の摩擦音)と表現されています。
当院での治療は、鍼で交叉する筋肉の循環改善を行い、微弱電流で痛みの抑制と消炎、および組織の修復を促します。あとは患部の内圧軽減のためのテーピングをしました。
ギシギシ音はだいぶ消え、わずかに感じるくらいになりましたが、腫れが引き炎症が治まるまでは、もう少し時間が必要ですね。
おしょー