肉離れ

【肉離れとは】

肉離れはスポーツ外傷の一つで、筋肉が部分的に断裂もしくは完全に断裂してしまう状態のことを肉離れと言います。肉離れは下肢の筋肉に起こることが多く、急なダッシュやジャンプをした時に発症しやすいといわれています。

肉離れは筋肉が収縮すると同時に引き伸ばされるときに起こる筋肉の断裂で、ほとんどが部分断裂ですが、稀に完全断裂してしまうこともあります。肉離れが起こりやすい動き、場面として多いのが、陸上の短距離のスタートがあげられます。陸上の短距離のスタート(クラウチングスタート)の際ハムストリングス(太ももの裏の筋肉)は収縮しますが、蹴り出して膝を伸ばす動きをすると収縮したハムストリングスは無理矢理引き伸ばされる状態になります。このときに収縮する筋力が引っ張る筋力に負けることで肉離れが起こります。

【起こりやすい部位】

 肉離れは筋肉であればどこでも起こりますが、特に多いと言われているのが、ハムストリングス(太ももの裏)、大腿四頭筋(太ももの前)、下腿三頭筋(ふくらはぎ)に起ることが多いです。

 疲労などにより、筋肉が硬くなっているときには肉離れに注意が必要です。筋肉が硬いと、引っ張られた力に対して筋肉が縮もうとする力が強い状態になるため、このとき筋肉がうまく伸びることができず、肉離れを発症してしまいます。

【症状】

 肉離れは筋肉痛がひどい様な感じの痛みから、歩くのも困難なほどの痛みまで様々な痛みが出ますが、発症時に『ぶちっ』という断裂音を自身で感じ、痛みを伴うことが多いといわれています。

 肉離れをすると、その筋肉を触った際に腫れやへこみを感じれる場合もあります。また、内出血を伴い青くなることもあります。

肉離れによる痛みは主に3つあげられます。

・伸ばした時の痛み(ストレッチ痛)

・力を入れた時の痛み(収縮時痛)

・押した時の痛み(圧痛)

 痛みの度合いは肉離れの重症度によって異なりますが、完全断裂している場合は安静にしていても痛みを感じる場合があります。

【対処法】

離れを疑う怪我を発症した場合には、応急処置が必要となります。応急処置の方法はPOLICE(ポリス)=Protection(保護)Optimal Loading(適切な負荷)Ice(冷却)Compression(圧迫)Elevation(挙上)が基本です。特に、内出血の拡大を防ぐためには受傷直後のアイシング・患部の圧迫が重要となります。

【復帰のタイミング】

 痛みがなくなったからといっていきなり運動を再開してしまうと、肉離れを再発する危険性があります。肉離れは再発率が高く、きちんとしたリハビリをせずに痛みがなくなってすぐにスポーツ復帰をしてしまう方が多いです。そのため肉離れを起こしたたあと、筋肉を使わない状態が続くと、受傷前よりも筋肉が細くなってしまいます。筋力が回復していない状態でスポーツを再開することにより肉離れの再発リスクが高まるため、受傷部分の筋力をしっかりと回復させてから復帰するようにしましょう。

【当院での施術】

 当院では、必要に応じて

・エコー検査

・固定

・超音波治療

・特殊電療

・テーピング

などを施します。

【その他】

肉離れでお悩みの方や、その他の症状でどうしたらいいかわからないという方は当院に一度ご相談ください!

【筆者:伴野愛実】

宮町鍼灸整骨院

〒980-0004

仙台市青葉区宮町2-1-47 阿部幸ビル2F

022-268-0855

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