運動前と後のストレッチの違い

運動前と後でストレッチをすると怪我の予防につながる。

そんな話をよく耳にすることが多いと思います。

ただ、一概にストレッチといっても、ストレッチをするタイミングややり方を間違えると大きな怪我へのリスクが高まります。

今回は運動前と後のストレッチについてどのような違いがあるのか説明していきます。

まずストレッチには大きく分けて2種類あります。

それは

静的ストレッチと動的ストレッチです。

静的ストレッチは別名スタティックストレッチとも呼ばれ、筋の緊張を弛緩させたり、柔軟性の向上により関節の可動域を広くすることを目的として行われます。

静的ストレッチはその名の通り 静 かに行う、弾みをつけずに15秒以上ぐうーっと伸ばすイメージで行います。

この静的ストレッチ(スタティックストレッチ)は筋肉が急に引っ張られ、筋肉の繊維が切れることを防ぐ「筋紡錘」という装置の反応を鈍らせることで、筋肉の緊張を解きます。

しかし、このストレッチは筋肉の温度や、筋肉の収縮力を高めることはできないため運動前のストレッチには適さず、主に運動後のストレッチとして用いられています。

では、運動前のストレッチは何をすればいいのでしょうか

それが動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)です。

動的ストレッチとは身体を大きく動かし弾みをつけて行うストレッチのことをいいます。

弾みをつけるといわれてピンとこない方もいると思いますが、日本人なら一度はやったことがあるであろう「ラジオ体操」も実は動的ストレッチなのです。

動的ストレッチは弾みをつけて筋肉の収縮・弛緩を繰り返すことで血行が良くなり、身体が温まります。筋肉の繊維は輪ゴムと同じような働きをもっているため、体温が低下すると硬くなり、反対に体温が上昇すると柔らかく、柔軟性が生まれます。これらの結果怪我の予防にもつながります。

そのため運動前のストレッチに効果的といわれているのです。

このようにストレッチにはそれぞれ適したやり方とタイミングがあり、それぞれに効果や目的に違いがあることが少しイメージできるようになったかと思います。

普段運動している方も、これから運動を始めようとしている方も怪我の予防のためにもそれぞれにあったストレッチをしてより楽しく運動をしていきましょう!

身体が硬くてここが痛い…ストレッチのやり方がわからない…などお困りの方がいらしたら是非当院へ一度ご来院ください。それぞれにあった治療をおこなっていきます!

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