帯状疱疹後神経痛 鍼灸による取り組み②

【帯状疱疹になったっぽい!?さあ、どうする?】

最初は身体のごく一部に、痒いような痛いような、謎の不快感に襲われることが多いです。その時点で赤い斑点や水泡が患部に見られることもありますが、はっきりとわからないこともあります。

吹き出物でもできたかな?とか、虫にでも刺されたかな?と思ってしまうことも。

そして、それが落ち着くどころか、徐々に悪化していくような感覚・・・そう、だんだんと痛みが増していったり、斑点や水泡が帯状に広がったりして、ようやく「これはおかしい!」と非常事態宣言発令となるわけです。

複数回経験のある方なら、「あっ、これはまた始まってしまったか?」とすぐさま判断できるかもしれませんが、そうでない方は、たいていしばらく待ち続けて、ある程度ヤバくならないとわかりません。

さあ、もしあなたがそんな状況に見舞われたらどうしますか?

まずは、私ども鍼灸へ・・・ではなく、まずは病院に行きましょう!

これは絶対です。

皮膚に症状が出ていると思いますので、一番は皮膚科がいいです。あるいは内科でもいいので、とにかくまずは病院に行ってしっかりと診察してもらい診断をいただきましょう。

特に帯状疱疹は、ウイルス性の疾患ですので、早い段階で抗ウイルス薬を投与できれば悪化を防ぐことが期待できます。発症より3日以内がリミットとされています。

この貴重な3日間を、他の療法で迷走してしまうとせっかくのチャンスを逃してしまうことになります。

繰り返し申し上げます。まずは病院に行ってください。

【ここから始まる 帯状疱疹 VS 鍼灸】

さあ、とりあえず病院に駆け込みました。

そこで抗ウイルス薬を投与して、簡単に治癒してしまえば、それはもうそれで万々歳なわけで、これにて終了となります。

しかし、実はそう簡単にいかないケースも多いのが帯状疱疹の厄介なところ。前述したように、そもそも気づかず、あるいは気づいても病院に行くことを躊躇してしまい放置したりして、ある程度ヤバくなってしまうことも多く、そうなると抗ウイルス薬はもう時すでに遅し、病院でも発疹に対する消炎鎮痛薬や、神経痛に対する抗てんかん薬、オピオイドなどの対症療法中心にやっていくことになり、根本治癒までには一定期間かかることになります。また極度に免疫力が低下していても、治癒には時間がかかってしまいます。

その間の症状は、神経が侵されていく激痛と言われます。それに対する病院の対症療法は完璧に抑えられるものではないようで、消えない痛みに苦しまれる方も多いです。

そこで試してほしいのが、鍼灸です。

是非、病院でのお薬等の治療と併用して鍼灸も取り入れてみてください。

では鍼灸をすると何がいいのか?ここが大事ですね。

これはズバリ、免疫力活性化です!

【1回戦 勝利の条件・・・免疫力の活性化】

帯状疱疹が過去に罹った水ぼうそうの神経節に居座った残滓ウイルスの再炎上であることは前回述べました。そうなってしまったのは紛れもなく、自身の免疫システムの異常があるからに他ありません。免疫システムは、生体の自然治癒システムのメインシステムともいうべき重要な部分。この異常の原因を探し修理するのが鍼灸のお仕事となります。

修理ができれば、あとは自身の免疫力でウイルスを抑え込んでいけるでしょう。

この部分は「本治法」といって、鍼灸では根本治療に当たる部分です。

それ以外にも、「標治法」といって、症状に対する苦痛の緩和を目的とした部分もあり、帯状疱疹で言うと、皮膚にできた発疹の症状緩和、早期回復を促すため患部への気血の流れを良くしたり、神経の痛みの感じ方をを和らげることも行います。(この部分が薬でコントロールできているならあえて行わなくてもいいです)

ここで疑問になるのが、鍼灸なんかで免疫力活性化できるの!?

というところ。これはまた別の機会に詳しく書くつもりですが、免疫力の低下の原因には様々なことが考えられ、それを探し当て、その原因に従った方法があるのです。

次回は『2回戦 勝利の条件・・・波状攻撃で押し勝つ』です。

【筆者:鈴木一誠】

宮町鍼灸整骨院

〒980-0004 仙台市青葉区宮町2-1-47 阿部幸ビル2F

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