それはただの打撲?かくれ肋骨骨折に注意!
寒波の影響で色々なお怪我をされて来院される方が多かったこの一ヶ月。
今回来院された患者さんは、背中の激痛でした。
凍結路面に足を滑らせ転倒し背中を打ってしまい、
激痛があったにもかかわらず、忙しさゆえに我慢して仕事をこなしていたそうです。
しかし、以下の症状から病院へ受診を決意。
①深呼吸をするのが苦しい
②体勢を変えるのに痛みが激しい
③くしゃみが猛烈に痛い
不運といいますか残念だったのが、今回はお怪我をされたのが金曜日。
我慢してお仕事をされていたので、どうにもヤバいかも!?
と思った時にはもう土日です。
しかし、痛い以上はどうしようもないですよね?
休日でも見てくれる病院を検索し受診されました。
結果はレントゲン撮影を行い、「異常なし!」
湿布等の処方にとどまりました。
そこで別の症状で来院していた当院へ平日になって来院されたのですが・・・
症状を聞いていく限り想像するのが「肋骨が骨折しているのでは?」
受傷起点から、打撲(うちみ)による表面の組織が痛む場合もありますが、
苦痛を感じている患者さんには申し訳なくも、どこに痛みが再現されるか、詳しく触診を重ねます。
すると想像どおりといいますか、表面の組織を触診しても痛みを訴えない・・・・
そこから肋骨を触診していくとある一点に触れると
逃避してしまうほど「痛い!!!!」
限局した場所に激しい痛みがあり、この症状です。
信頼のおける、当院から精密検査依頼をお願いする病院へ紹介手続きを行いました。
結果は以下の通り。
「第8肋骨骨折」
想定した通りでした。。。
写真に記載してありましたが、経験者ならわかるでしょう。
リブバンドというサポーター。
あると無いでは大違い。痛みが軽減されます。
処方を受けて後の生活はだいぶ違うと思います。
後は、再生を早める施術にて早く痛みから解放されることを願うばかり。
今回の教訓とすべきは、
①病院の診断は絶対じゃない!
ということが言えます。
ただし、私どもとしてはこの患者さんが受診された病院を否定するわけでは無いことはご理解ください。
そして一つの意見を絶対信用するな!というわけではありません。
その病院でもレントゲンは何枚か撮影していたとのこと。休日の来院であった点があります。
肋骨の場合、以下にリンクを張らせていただきますが、単純レントゲンでは映らないケースがあり、また角度が少し変わっただけで見えないケースがあります。
ただ、今回に関しては触診という基本的なものですが行っていたらもうちょっとかわっていたのではないかな。。。
その病院での対応に関しては詳しく聞いていなかったのですが、先生によってレントゲン等の映るものを重視される方もいれば、触診・聴診などをしっかり行う先生もいます。
我々もしっかり患者様の話を聞きながらしっかり検査をしていると自負していますが、見逃してしまうことは無きにしも非ず。。。
重要なのは、いかにその見逃しを少なくすべく、しっかり「聞いて・見て・触って」行えるかだと思います。
そして最も重要なのは患者さんが一番自分の身体の不調に声をあげられるか。
今回も最初の病院ではレントゲンに異常なしと伝えられましたが、痛みについて当院へ相談いただいたことにより判明いたしました。
私の経験といいますか、考え。
どんな先生でも絶対!というのは無い中で、
如何、
①症状に対して相談をした際にもしっかり聞いてくれるか。
②他の専門医にコンサルテーション(意見を求める)ことを嫌な顔せず積極的にしてくれるか
重要なのかなと思っています。
精密検査を依頼した先生も、我々整骨院への偏見を持たず、話を聞いてくださり、専門医へはどんどん紹介いたしますと言ってくださった先生です。
副院長の和田も交通事故に遭ってしまった際にはとてもお世話になりました。
当院は
より患者様の調子をしっかり聞き、寄り添い、調子を整えていくための
かかりつけ医(医者ではないですが)パートナーとなれることを目指しています。
参考までに
http://kotoseikeigeka.life.coocan.jp/14rokkotu.html