腱板損傷と四十肩・五十肩の違い
今回は、前回の続きで腱板損傷と四十肩・五十肩の違いについて説明していきたいと思います。
肩の運動障害・運動痛・夜間痛を訴えますが、夜間痛で睡眠がとれないことが受診する一番の理由です。 (痛い方の肩を下にして睡眠をとると痛みが強くなります。)運動痛はありますが、多くの患者さんは肩の挙上は可能です。
五十肩と、違うところは、拘縮、すなわち関節の動きが固くなることが少ないことです。 他には、肩をあげる時に力が入らない、肩を上げる時にに肩の前上面でジョリジョリという音がするという訴えもあります。
腱板損傷、腱板断裂を疑うときに患者さんに検査を行います。
これは肩周りの筋力を見ていたり、肩周りの動かしたときの痛み誘発があるかどうかを見たりしています。
例えばdrop armテストというのは、医師が腕を持ち上げて、そこから手を離したときに、上がった腕をキープできない、痛みが走るというような状態で陽性となります。これは、腱板断裂で肩を安定させることができないことを表しています。
また、インピンジメントテストと呼ばれるものが幾つかあります。これは腱板損傷の1つの原因や、逆に結果としての症状として起こりうる現象です。
特に肩峰下(けんぽうか)インピンジメントというものが起こりやすく、これは肩をあげるときに、
腱板と肩甲骨の屋根に当たるような骨の部位(肩峰:けんぽう)や、そこから走るスジ(烏口肩峰靱帯:うこうけんぽうじんたい)
が擦れるような、衝突するような現象で、このときに痛みが走ります。もし、まだ腱板損傷に至っていなくても、繰り返していると腱板損傷に至ります。これ以外にもたくさん診察テストがありますが、どれも痛みがでるか否か?力が入るかどうか?ということを主眼にテストをしています。
肩に痛みや違和感があるのに、すぐ痛み引くだろうと軽い気持ちでいると知らない間に断裂してしまい、手術等をしなければならない状況になってしまうかもしれません。
ですので少しでも痛みや違和感があるなと思った際は放置せず、相談してください。
宮町鍼灸整骨院ではしっかり検査をしたり、専門医へ紹介して適切な治療がなされる様に致します。
痛みや違和感がある方はすぐに宮町鍼灸整骨院へご来院下さい。