側弯症 治療の基準
特発性側弯症の診断および治療の基準はどういうものでしょうか?
日本における医学的な診断基準は次の通りです。
レントゲン画像上で、
Cobb角 25°未満 ⇒ ⇒ ⇒ 経過観察
Cobb角 25°以上 ⇒ ⇒ ⇒ 装具療法適応
胸椎カーブのCobb角 45~50°以上 ⇒ ⇒ ⇒ 手術適応
腰椎カーブのCobb角 40°以上 ⇒ ⇒ ⇒ 手術適応
となっています。もちろん手術適応に至るにはその他にも様々な検査が必要ですが、だいたいこんなかんじになっています。
まずCobb角25°未満の経過観察ですが、パーセンテージ的にはもっとも多いと思います。
文字通り、「様子見」ですね。
以前にも申し上げましたが、これが一番良くない!
様子を見ている場合ではなく、この初期の段階にこそ、リカバリーのチャンスが最大であることを心置きください。
基本的に特発性側弯症は、放置した場合、現状維持くらいはあるでしょうが、自然に治っていくことはまずありません。
逆に進行・悪化のリスクは大いにつきまといます。
病院で「経過観察!」と申し渡されても、ぜひ何らかの手を打ってほしいものです。そこに私たちの行う側弯トレーニングもひとつあるということも心に留め置いていただければコレ幸いです。
どうせ病院では何もすることがない期間なのですから、お子さんの体に絶対に害とならない、安全でやさしいトレーニングや、生活習慣の見直しをしていきましょう。
内容的にみて、たとえ医師に見せたとしても、
「こんなものは効果などない」とか「エビデンスがない怪しいもの」と判断されてしまうことはあるかもしれませんが、
「危ないので絶対にするな」とか「逆効果だ」と突かれるようなものは何一つありません。
信じる信じないはあなた次第・・・かもしれませんが、危なくないんだったら、ただ放置しているより絶対にやる価値はあります。
詳しくお知りになりたい方は、いつでも当院にご相談ください。
次回は、Cobb角25°以上の装具療法適応について考えていきます。