施術中のおしゃべりについて

みなさん、こんにちは。

仙台市青葉区にある宮町鍼灸整骨院 院長の鈴木一誠です。

今日は、施術中の会話・・・おしゃべりについて思う所を書こうと思います。



一般的に施術中の会話は、患者様との大切なコミュニケーションの主たるものとして捉えられ、重要なものとされていますね。



確かにそうではあります。間違いありません。


その理由として、まず第一に挙げられるのは、患者様とのラポール形成・・・信頼関係の構築ですね。

まず患者様の緊張感を少しでも和らげるとともに、ある程度信用・信頼されないと、良い治療効果は望めませんので笑顔でコミュニケーションをとることは必須です。客商売でもありますからね。

次に患者様からの情報収集。

それは症状や原因などの医療情報はもちろん、病歴、家族歴、生活様式など患者様の背景を把握することです。それ以外にも趣味や食の好みや最近の不摂生やイラっとしたことなど実に他愛もないような情報も、実は重要な情報が含まれていたりすることも少なくありません。

小田原で鍼灸師として大活躍されていて、地域医療と鍼灸の連携を重要視されて、病院と鍼灸の治療の架け橋的な活動をされている長谷川尚哉先生という方がいらっしゃるのですが、その先生曰く、

「鍼灸師には鍼灸師なりの視点そして問診があり、それは病院の医師では決して聴くことがないような情報があり、その中には存外重要なものが含まれていたりする」そうで、

実際にお医者様から「よくこんなことまでわかったね」と感心されることもしばしばなのだそうです。


その意味からも、コミュニケーションの質だけでなく、量も意外と大切であることがわかります。



それを十分に理解した上で、このワタクシはと言いますと・・・

実は施術中はほとんどしゃべりません!

・・・というか、しゃべれません。

もちろん、施術前の問診やカウンセリングでは、逆に他スタッフより細かくたっぷりとコミュニケーションをとります。また施術後の状況の説明や今後の見通しなどについてもたくさんお話しします。

しかし!施術中はほとんどしゃべらない、・・・というかしゃべれない。



ちなみに宮町鍼灸整骨院には、ワタクシ以外に7名のスタッフが在籍しているのですが、みんな施術中でもよくしゃべります。それも実に楽し気に・・・
身体や治療のこと以外のことについても、患者様に合わせた様々な話題を振って和気あいあいと話しています。

みんな心をつかむのがうまいなぁ・・・と感心させられますし、うらやましいなぁとも思います。

なぜ、うらやましいと思うのかというと、本当はしゃべれればしゃべりたいところですが、ワタクシのやり方、と言いますか、施術中は高度な集中力を要しており、しゃべっることによってその集中が霧散してしまうので、しゃべるスキがない、というのが理由です。
施術中におしゃべりをしてしまうと、正確な判断と治療ができないのです。

では当院の他スタッフが集中せずに、適当な施術をしているのかと言えば、そうではありません。

みんなマルチタスク機能が優れているんでしょうね。しゃべりながらでもきちんと仕事しております。

ワタクシは残念ながら、だいぶ旧式のようで、このマルチタスク機能がしょぼくて、一つのことにしか集中できないようです。



「自分不器用ですから・・・」

と、昭和の名優の言葉をお借りしますと、少しカッコよく聞こえますが、本当に施術中に余計な話をしてしまうと途端にペースが乱れ、自分自身が満足のいく治療ができなくなります。

これはやり方によるところなのでしょうが、ワタクシは施術中なにも寡黙に集中しているわけでは実はありません。

頭の中は、激しく会話しまくっています。

???・・・誰と?

実は自分の頭の中で、ずー―――っと患者様のお身体と会話しております。

患者様のお身体に触れたり、あるいは触れずとも伝わってくる微細な情報がたくさんありまして、それが患者様のお身体がコチラへ訴えかけてくる会話として捉え、それに対して施術で応対していく・・・
すると、その施術に対する患者様のお身体の反応が返ってきて、その反応をまた会話と感じて、それに応対していく・・・ということを、施術中ずー――っと続けております。

といった感じで、ワタクシは施術中、患者様のお身体とずー―ーっと集中してしゃべっているので、患者様のお口から出る治療に関係のない話題の相手をしている余裕がありません。(治療やお身体に関係する話題には、しっかりと応対させていただいております)

とにかく患者様のお身体から発せられる微細な情報は、ごくごく些細なものもありますので、集中していないと聞き洩らしてしまいます。

ワタクシの治療は、この患者様から発せられる声なき微細な情報がすべてで、いま何を施したらよいか、次に何をしたらいいか、などすべては患者様のお身体が指し示し導いてくれます。ただそれを追いかけているだけです。全部患者様のお身体が教えてくれるので、それを聞き洩らすわけにはいかないのです。



という訳でして・・・ワタクシ、施術中無愛想かもしれません。申し訳ないっす。

アナタと他愛のない話はしませんが、アナタのお身体とは密にお話ししております。ご容赦ください。

ですのでワタクシを信頼していただき、ご指名くださる患者様は、ワタクシのキャラや人格や見てくれで選んでいただいていることはほとんどありません。多分。

施術の内容と結果にご満足していただいたからこそのものと思っております。正直そのこと以外は大した魅力もない不器用なオッサンですから。




次回は、「患者様のお身体との対話について」さらに進めてみたいと思います。

患者様のお身体がすべてを語る・・・ということで、身体は嘘をつかない、とお思いでしょうが、

実は違います!!

身体は平気で嘘をつく!!というお話です。

お楽しみに


執筆者 鈴木一誠

 

宮町鍼灸整骨院

〒980-0004 仙台市青葉区宮町2-1-47阿部幸ビル

【Instagram】
https://www.instagram.com/miyamachisinkyuu/

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