休めない人のTFCC損傷の診察

病院の診察にて、手術レベルではなく、あくまで経過観察レベルだった場合にお試しください。

そして、ここが当院の特徴とも言うべきところですが、「休め」「安静にしとけ」と言われつつも、

「いやー、わかっちゃいるけどそうもいかんのよー」

「どうしても休めないから何とかしてー」

といった事情をお抱えの人に対して行う治療パターンをご紹介します。


ただし、

最初にお断りしておきますが、残念ながら、そんな事情をお抱えのTFCC損傷を一発で治す!

なんてことはできません。

それなりの時間はかかると覚悟してください。更に言えば、本来であればきっちり休んだ方が最終的には治癒は早くなると思われます。

そうとわかっていても・・・

“今”なんです!

“今”少しでも、何でもいいから、どうにかしてほしい!という強い希望のある人対象です。



このような強い希望のお持ちの方に、一般的に行われるのは病院で行うステロイド注射かもしれません。

私は医師ではないので、はっきりとしたことは申せませんが、とにかく痛みと炎症を抑える手段として用いることがあるようですが、

通常、心あるお医者様なら、間違いなく“安静”を言い渡し、無理なことをさせるために注射を打ってあげる、みたいなスポーツ漫画のようなことはあまりないと思います。現状の痛みをコントロールし、日常のQOL確保のために注射するのであって、

「先生っ!この手首がどうなってもいいので、今だけ痛みを消して試合に出させてください!」と泣きついても、

ほいほいと注射してくれないのではないかと思います。責任取れませんからね。

【当院の視点】
転倒して手をついたら痛めた、といった急性外傷でない限りは、まずは問診です。

TFCC損傷に至る原因となった“何か?”をまずは可能な限り突き止めます。

それに合わせて体質や体調なども総合的に確認していきます。スポーツなどの動作ばかりに目が行きがちですが、さらに根っこをほじくるには、栄養状態、睡眠状態、ストレス度、ホルモンバランス、内臓状態等、東洋医学的な診察を用いて探っていきます。なぜならこれらの因子もすべて影響を与える可能性があるからです。本当はもっと科学的にしっかりとデータとして抽出できればいいのですが、そこは医師ならぬ、しがない街の鍼灸師。伝統と経験の技でとりあえず集めていきます。(こっちのほうがいい時も多々ありますが)

次に直接的な要因を探していきます。
まず患部から・・・TFCCという複合体は、7つの部品から構成されています。その中のどれがメジャーな原因となっているか?正直7つの部品を体表からすべて触知できるわけではありません。ただ、解剖図を思い浮かべながら特にどのあたりのどの方向への動きに痛みや制限があるかを触診します。

その状況と、問診で得られた情報を照合しながら、どの動きが直接的原因となったかを推測します。

【ここからが本番】
直接的原因をある程度つかめたら、治療・・・というわけにはいきません。
ここからが本番です。
直接的原因となる動きのパターンが生み出されてしまった相対的な問題を探します。
これにはパターンがあって、特に多いのが肩甲骨の動きの問題です。あるいは巻き込み肩や胸椎の柔軟性、頸椎の位置やカーブ、頸椎から伸びる神経叢、特に尺骨神経、橈骨神経のスライド具合など、ひいては骨盤や重心の問題も絡みますが、たいていはそこまで遡らなくとも何とかなります。
ユニットとして肩甲部の不整の主要因が足や骨盤にあることが明らかな場合は、やらなければなりませんが。

手首の問題の原因が足に!?

そんなアホな?

と思われるかもしれませんが、これが普通にあったりするからおもしろき。

これが機能解剖学的なアプローチ。

次に東洋医学的にも考えていきます。
当院では、長野式という方法を主に行っているので、その診察法に従って自己修復の阻害要因がないか探っていきます。特に瘀血、扁桃、自律神経の状態がミソで、これらに異常所見があれば、まずそこを改善しておかないと、どういう治療を施そうが、一時的な対症療法になってしまうので、まずは自己治癒力の正常化を整えておきたいところです。

あとは経絡上の問題としてTFCCは、太陽小腸経・少陽三焦経・少陰心経あたりが相当しますので、その異状を見たりします。後々消炎処置として使うかもしれないので。


まあ、ざっくりですが、こんな感じの視点を以って臨んでいます。


治療としての進行は、

①長野式で自己治癒力を万全に近づけ・・・

②相対的に問題のある肩甲部や頚部等の施術を行い・・・

③手首の位置調整と超音波や微弱電流治療などの直接的な患部アプローチ・・・

④テーピングなどの必要な固定・・・

⑤日常生活指導・・・


こんな感じですかね。
とにかく休めない人のTFCC損傷治療・・・見放しません。
ただしこれだけやっても単なる「安静」に敵わぬこともあり・・・チーン



筆者 鈴木一誠

宮町鍼灸整骨院

〒980-0004

仙台市青葉区宮町2-1-47阿部幸ビル2F

022-268-0855

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