膝の痛み~前・後十字靭帯損傷~

今回は膝の痛み第2回 前・後十字靭帯損傷についてです。

【前・後十字靭帯とは】

十字靭帯とは大腿骨と脛骨(すねの骨)をつなぐ靭帯のことを指します。

膝の曲げ伸ばしをした際に起こる大腿骨に対して脛骨(すねの骨)に起こる前後への滑り運動の制限の役割を担っています。

【損傷原因】

膝関節の前後方向へのストレス・回旋が加わることで発生します。

前十字靭帯は損傷原因にも大きく2つに分かれていて、非接触型と接触型に分類されます。

非接触型では、バスケ・サッカー・スキーなどでの急な方向転換、急停止、着地をした際に損傷します。

接触型ではコンタクトスポーツや交通事故などで直接脛骨に負荷が加わった際に損傷し、この際は十字靭帯の単独損傷ではなく他の軟部組織等が同時に損傷されることが多くあります。

【症状】

受傷時には膝がずれた感覚や靭帯が断裂するに感覚を自覚する

直後からの強い痛み・膝の不安定感

膝関節の腫れ

膝関節の曲げ伸ばしの制限

(後十字靭帯の場合)運動時や立ち上がり動作時に膝の裏の痛み

上記があげられます。

【当院での治療】

半月板損傷同様にまず痛みのある場所の再確認・検査を行った上で損傷の度合いを想定します。

損傷部位に対して治癒の促進・疼痛抑制のための電気・超音波をかけていきます。

その後動作での疼痛を回避させるため包帯・テーピングを用いた固定を行い、靭帯部分にストレスがかからないようにしていきます。

損傷部の回復が確認されたのちに固定・運動制限によって衰えた筋肉や関節の可動域の改善に加え、負傷防止のための筋力トレーニングも同時に行なっていきます。

損傷度合いによってはオペ適応になることもある怪我のため、整形外科に紹介状をお渡しし、病院にて精査をすすめる場合もあります。

特に前十字靭帯損傷に関しては、10代前半の女性に見られることの多い、『不幸の三徴候』と言われる

・前十字靭帯

・内側側副靱帯

・内側半月板

の3つを同時に損傷する怪我もあり、膝の側面・前方・関節内の支持機構がくずれることを指します。

これは

全ての怪我に言えることですが、一度怪我をしてしまった部分はその後の治療・リハビリをどのくらい出来たかによって再負傷のリスクを軽減させることができます。

特に膝関節に関しては歩行に支障をきたす場合にもなりかねないためしっかり治療していく必要があります。

膝の痛みに関わらずなにかお身体のことでお困り等ございましたらお気軽にご来院いただければと思います!

次回は膝の側副靭帯損傷について紹介していきます!



筆者 田中玲衣

宮町鍼灸整骨院

〒980-0004

仙台市青葉区宮町2-1-47阿部幸ビル2F

022-268-0855

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